簿記論・財務諸表論の講座を選ぶ際、
- スタディング
- TAC
- 大原
のどれを選ぶべきか迷っている方は多いと思います。
特に、
- 「スタディングは安いけど本当に合格できるのか?」
- 「TACや大原の方が安心なのでは?」
- 「価格差に見合う違いはあるのか?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私自身、スタディングを使用して簿記論・財務諸表論に初受験で同時合格しました。
勉強開始時は22歳で、半導体製造装置メーカーのメカエンジニアとして働いており、日商簿記2級合格後すぐに税理士試験の勉強を開始しました。
残業もあり、通学は現実的ではなかったためTACや大原の通信講座を検討しましたが、最終的にスタディングを選択しました。
また、学習中はTACの問題集を使用し、大原の模試も入手して解いています。
つまり、
- スタディングで実際に合格した経験
- TAC・大原の教材レベルも把握している立場
から、客観的に比較することができます。
この記事では、
- スタディング・TAC・大原の違い
- それぞれのメリット・デメリット
- どの講座がどんな人におすすめか
を、合格者の視点から詳しく解説します。結論|3講座はそれぞれ優秀。コスパと学習効率を重視するならスタディングが有力
簿記論・財務諸表論の講座として代表的な
・スタディング
・TAC
・大原
はいずれも合格実績のある優れた講座です。
そのため、「どの講座を選んでも合格は十分可能」です。
ただし、
・費用
・学習効率
・社会人との相性
を総合的に考えると、特に社会人やコストを抑えたい方にはスタディングが適しています。
一方で、
・通学して学習したい方
・対面でのサポートを重視したい方
には、TACや大原も有力な選択肢になります。
私自身はスタディングを使用し、簿記論・財務諸表論に初受験で同時合格していますが、TACの問題集や大原の模試も活用して学習しました。
スタディングで簿記論・財務諸表論に同時合格した勉強法については、こちらで詳しく解説しています。
スタディング・TAC・大原の比較表【一覧】
簿記論・財務諸表論の主要3講座を比較すると、以下の通りです。
| 項目 | スタディング | TAC | 大原 |
|---|---|---|---|
| 価格(目安) | 約7〜12万円 | 約25〜30万円 | 約25〜30万円 |
| 学習形式 | 完全オンライン | 通学・通信 | 通学・通信 |
| 講義の質 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 問題演習量 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| スキマ時間対応 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| コスパ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
最大の違いは、価格と学習スタイルです。
スタディングは、TAC・大原の約3分の1の価格で受講できます。
それでいて、合格に必要な知識は十分に身につけることができます。
それぞれに強みがありますが、社会人やコストを抑えたい方にはスタディング、通学や手厚いサポートを重視する方にはTAC・大原が適しています。
なお、通学して学習したい方や、対面でのサポートを重視したい方には、TACや大原も有力な選択肢になります
官報合格者に占めるTAC・大原の割合
税理士試験の合格実績を見るうえで重要な指標が、「官報合格者占有率」です。
官報合格とは、税理士試験の5科目すべてに合格し、正式に税理士資格を取得した合格者を指します。
2024年度(第74回)税理士試験では、全国の官報合格者578名のうち、
- 資格の大原:264名
- TAC:176名
が合格しており、多くの合格者がTACまたは大原の受講生となっています。
特に資格の大原は264名(官報合格占有率45.6%)、TACは176名(官報合格占有率30.4%)と、高い合格実績を記録しています。
各科目ごとの合格占有率は公式には公表されていませんが、資格の大原およびTACは官報合格者の大半を占めており、長年にわたり多くの合格者を輩出しています。
そのため、簿記論・財務諸表論・法人税法などの各科目においても、同様に多くの合格者を占めている可能性が高いと考えられます。
このように、TACと大原は長年にわたり多くの税理士試験合格者を輩出しており、実績面で非常に信頼性の高い予備校といえます。
出典:資格の大原公式サイト、TAC公式サイト
スタディングの特徴
スタディングは、オンライン特化型の税理士講座です。
私自身、会社員として働きながらスタディングを使用し、簿記論・財務諸表論に同時合格しました。
スタディングのメリット①:価格が圧倒的に安い
スタディング最大のメリットは、価格です。
目安価格:
- スタディング:約7〜8万円
- TAC・大原:約25〜30万円
約20万円前後の価格差があります。
これは非常に大きな差です。
税理士試験は長期戦になることが多いため、1科目ごとに25万円かかると、トータルで120万円以上になる可能性もあります。
その点、スタディングは低価格で始めることができます。
価格が安いことで、
- 精神的なハードルが低い
- 複数科目にも挑戦しやすい
というメリットもあります。
スタディングのメリット②:スキマ時間で学習できる
スタディングは完全オンライン講座のため、
- スマホ
- タブレット
- PC
でいつでも学習できます。
私は会社員として働きながら勉強していたため、
- 通勤時間
- 昼休み
- 就寝前
などのスキマ時間を活用して学習していました。
通学講座の場合、まとまった時間を確保する必要がありますが、スタディングは柔軟に学習できます。
これは社会人にとって非常に大きなメリットです。
スタディングのメリット③:講義が効率的で無駄がない
スタディングの講義は、合格に必要な内容に絞って解説されています。
そのため、無駄が少なく、効率的に学習できます。
実際に私は、
- 簿記論・財務諸表論で約1200時間
の学習で合格しました。
途中、転職により半年のブランクがあり、講座を2周しているため、継続できていれば約900時間程度でも合格可能だったと感じています。
これは、効率的な講義のおかげです。
詳しいレビューはこちら:
簿記2級は取得してから税理士試験を始めるべき?
なお、税理士試験の簿記論・財務諸表論において、簿記2級が必要かどうか気になる方も多いと思います。
結論から言うと、簿記2級は必須ではありませんが、理解をスムーズにするうえで役立つ場面もあります。
実体験ベースで詳しく解説しているので、これから学習を始める方はぜひ参考にしてください。
スタディングのデメリット①:問題演習量が少ない
スタディングの最大のデメリットは、問題演習量です。
TACや大原と比較すると、問題数は少なめです。
そのため、私はTACの問題集も併用していました。
ただし、これは大きな問題ではありません。
理由は、問題集は市販教材で補えるからです。
むしろ、
- 講義はスタディングで効率的に理解し
- 問題演習は市販教材で補強する
という方法は、コスパが非常に高いです。
スタディングのデメリット②:扱わない論点がある
スタディングは効率重視のため、一部の重要度が低い論点は扱われていません。
しかし、税理士試験は満点を取る必要はありません。
合格ラインは60%前後です。
重要論点を確実に得点できれば、合格は十分可能です。
実際に私はスタディングをメインに使用して合格しています。
スタディングのデメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください:
スタディングがおすすめな人
スタディングは、以下のような方に特におすすめです。
- 費用を抑えたい方
- 社会人で通学が難しい方
- スキマ時間で学習したい方
- 効率的に合格したい方
特に社会人の方には、非常に相性の良い講座です。
実際に私も会社員として働きながら、スタディングで合格しています。
TACの特徴・メリット・デメリット
TACは税理士試験講座の中でも、最も知名度が高く、長年の実績がある予備校です。
実際に税理士試験合格者の多くが、TACまたは大原を利用しています。
そのため、「安心感」を重視する方には有力な選択肢です。
TACのメリット①:講義の質が非常に高い
TAC最大のメリットは、講義の質の高さです。
長年の指導実績があり、
- 試験傾向の分析
- 出題可能性の高い論点の把握
- 効率的なカリキュラム
が非常に洗練されています。
講義は体系的に構成されており、初学者でも理解しやすいように設計されています。
特に、
- 理論の理解
- 計算の解法プロセス
を重視する方には向いています。
TACのメリット②:問題演習量が豊富
TACは問題演習量が非常に多いです。
これは税理士試験において、大きな強みになります。
税理士試験は、知識だけでなく、
- 問題を解くスピード
- 正確性
も重要です。
TACの問題演習をこなすことで、実践力を高めることができます。
実際に私も、TACの問題集を使用して問題演習を行っていました。
そのため、TACの教材の質の高さは実感しています。
TACの市販の問題集についてはこちらの記事で詳しく解説しています
TACのメリット③:通学講座がある
TACは通学講座も提供しています。
通学講座のメリットは、
- 学習ペースを維持しやすい
- 講師に直接質問できる
- 学習環境を確保できる
ことです。
自己管理が苦手な方には向いています。
TACのデメリット①:価格が非常に高い
最大のデメリットは、価格です。
目安価格:
- TAC:約25〜30万円
スタディングと比較すると、約3〜4倍の価格です。
この差は非常に大きいです。
特に社会人の方にとっては、費用面の負担が大きくなります。
TACのデメリット②:スキマ時間学習に向いていない
TACは、
- 通学
- DVD講座
- Web講座
がありますが、スタディングほどスキマ時間学習に特化していません。
スタディングはスマホで完結しますが、TACは教材中心の学習になります。
そのため、
- 通勤時間中心で勉強したい方
- スキマ時間を最大限活用したい方
には、やや不向きです。
TACがおすすめな人
TACは、以下のような方におすすめです。
- 講義の質を最優先したい方
- 問題演習量を重視したい方
- 通学して勉強したい方
- 費用よりも安心感を重視する方
大原の特徴・メリット・デメリット
大原も、TACと並ぶ税理士試験の大手予備校です。
多くの合格者を輩出しており、非常に実績があります。
大原のメリット①:サポート体制が充実している
大原はサポート体制が非常に充実しています。
例えば、
- 質問対応
- 学習相談
- 進捗管理
などのサポートがあります。
初学者で不安がある方には安心です。
大原のメリット②:教材の完成度が高い
大原の教材は、
- 試験傾向を反映
- 出題可能性の高い論点を網羅
しており、完成度が高いです。
模試の質も高く、本試験に近い形式で練習できます。
私も大原の模試を入手して解きましたが、非常に実践的でした。
直前模試では、在外子会社や支店が2つある場合の本支店会計、特殊仕訳帳などの苦手な受験生が多い論点が数多く収録されているため
合格のための一助となりました。
大原の直前対策模試についてこちらの記事で詳しく解説しています
大原のメリット③:通学講座がある
大原も通学講座を提供しています。
そのため、
- 学習習慣を作りたい方
- 強制力が欲しい方
には向いています。
大原のデメリット①:価格が高い
目安価格:
- 大原:約25〜30万円
スタディングと比較すると、非常に高額です。
費用対効果の観点では、慎重に検討する必要があります。
大原のデメリット②:社会人との相性はやや悪い
通学中心の設計のため、
- 残業が多い方
- 不規則な勤務の方
には不向きです。
実際に私も会社員として働いていたため、通学は現実的ではありませんでした。
そのため、スタディングを選択しました。
大原がおすすめな人
大原は、以下のような方におすすめです。
- 手厚いサポートを受けたい方
- 通学して学習したい方
- 費用より安心感を重視する方
タイプ別おすすめ講座|あなたに最適なのはどれ?
ここまでスタディング・TAC・大原を比較してきましたが、最終的に重要なのは「自分に合った講座を選ぶこと」です。
結論としては、多くの方にスタディングがおすすめですが、タイプ別に最適な講座を解説します。
コスパを重視するなら → スタディング
結論から言うと、コストパフォーマンスを重視する方にはスタディングが最もおすすめです。
理由は、合格に必要な学習ができるにもかかわらず、価格が圧倒的に安いからです。
価格比較:
- スタディング:約7〜8万円
- TAC・大原:約25〜30万円
約20万円前後の差があります。
税理士試験は複数科目を受験する試験です。
そのため、1科目あたりの費用は非常に重要になります。
スタディングを選ぶことで、費用を抑えながら合格を目指すことができます。
実際に私もスタディングを使用して、簿記論・財務諸表論に同時合格しています。
社会人・スキマ時間中心なら → スタディング(最もおすすめ)
社会人の方には、スタディングが最もおすすめです。
理由は、スキマ時間で学習できるからです。
私は会社員として働きながら勉強していましたが、
- 通勤時間
- 昼休み
- 就寝前
などの時間を活用して学習していました。
通学講座の場合、決まった時間に校舎へ行く必要があります。
しかし、スタディングはスマホで完結するため、時間や場所に縛られません。
残業がある方や、忙しい社会人の方には非常に適しています。
スタディングの簿財2科目セットは「アドバンス」がおすすめな理由
スタディングの簿財2科目セットには、「ミニマム」「アドバンス」「フル」の3つのプランがありますが、合格を目指すのであればアドバンスを選ぶのがおすすめです。
理由は、合格に必要な演習量を確保するうえで重要な「直前対策模試」が含まれているためです。
ミニマムプランには直前対策模試が含まれていないため、問題演習量が不足しやすくなります。
簿記論は問題演習の量がそのまま得点力に直結するため、模試は必須といえます。
一方で、フルパックには冊子版のテキストや問題集、Q&Aチケットの追加などが含まれていますが、これらは必ずしも必要とは限りません。
スタディングはオンライン上で問題演習と復習が完結するため、冊子教材の必要性は高くなく、Q&Aチケットも基本的な学習を進めるうえでは十分な枚数がアドバンスプランに含まれています。
つまり、
- ミニマム:模試がなく演習量が不足しやすい
- フル:冊子教材や追加サポートが中心で費用が高い
- アドバンス:模試が含まれ、費用と内容のバランスが最も良い
という違いがあります。
合格に必要な演習量を確保しつつ、費用も抑えられるため、簿財2科目セットはアドバンスを選ぶのが最もコスパの良い選択です。
講義の質・安心感を最優先するなら → TAC
講義の質や安心感を最優先する場合は、TACも有力な選択肢です。
長年の実績があり、教材・講義ともに完成度が高いです。
費用は高くなりますが、
- 手厚いカリキュラム
- 豊富な問題演習
を求める方には向いています。
手厚いサポートを求めるなら → 大原
サポート体制を重視する方には、大原がおすすめです。
質問対応や学習相談などのサポートが充実しています。
特に、
- 初学者で不安がある方
- 通学して学習したい方
には向いています。
私がスタディングで簿記論・財務諸表論に同時合格できた理由
ここでは、私の実体験をもとに、スタディングで合格できた理由を解説します。
理由①:講義が効率的だった
スタディングの講義は、重要論点に絞って解説されています。
そのため、無駄が少なく、効率的に学習できます。
税理士試験は範囲が非常に広いため、効率的な学習が重要です。
スタディングは、その点で非常に優れていました。
理由②:スキマ時間を最大限活用できた
スタディングはスマホで学習できるため、スキマ時間を活用できます。
これは社会人にとって非常に大きなメリットです。
通学講座の場合、まとまった時間が必要になります。
しかし、スタディングなら短時間でも学習できます。
この積み重ねが、合格につながりました。
理由③:問題演習は市販教材で補えた
スタディングの問題演習量は少なめですが、市販教材で補うことができます。
私はTACの問題集を併用して問題演習を行いました。
その結果、十分な実力を身につけることができました。
つまり、
- 講義:スタディング
- 問題演習:市販教材
という組み合わせで、効率よく学習できます。
理由④:価格が安いため、心理的ハードルが低かった
スタディングは価格が安いため、気軽に始めることができます。
これは非常に重要です。
税理士試験は長期戦になることも多いため、費用負担は大きな問題になります。
スタディングは、費用を抑えながら合格を目指せる講座です。
よくある質問
スタディングだけで合格できますか?
結論から言うと、合格可能です。
実際に私もスタディングをメインに使用して合格しています。
ただし、不安な方は市販の問題集を併用するのがおすすめです。
TAC・大原の方が合格しやすいですか?
講座によって合格率が大きく変わるわけではありません。
最も重要なのは、継続して学習することです。
そのため、自分に合った講座を選ぶことが重要です。
まとめ|迷っているならスタディングから始めるのが最も合理的
簿記論・財務諸表論の講座選びで迷っている場合、
- 価格
- 学習効率
- 社会人との相性
を総合的に考えると、スタディングが最もバランスの取れた講座です。
スタディングは、
- 低価格
- スキマ時間学習可能
- 合格に必要な内容をカバー
しており、多くの方に適しています。
実際に私もスタディングを使用して、簿記論・財務諸表論に同時合格しています。
迷っている方は、まずスタディングの詳細を確認してみてください。
これから税理士試験を目指す方や、予備校選びで迷っている方にとって、スタディングは有力な選択肢の一つになると思います。
私が最終的にスタディングを選んだ理由は、以下の記事で詳しく解説しています。






