簿記論は独学で合格できるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
税理士試験の中でも簿記論は受験者数が多く、税理士試験の入門科目とされることが多い一方で、実際には非常に高い計算力と処理能力が求められる難関科目です。
そのため、
・独学で本当に合格できるのか
・通信講座を使うべきなのか
・独学だとどのくらい不利になるのか
と悩む方は少なくありません。
結論から言うと、簿記論は独学でも合格は可能です。
ただし、短期間での合格や効率的な学習を考えると、講座を利用した方が有利になるケースが多いのが現実です。
私は日商簿記2級合格後、スタディングを利用して学習を開始し、簿記論・財務諸表論に初受験で同時合格しました。学習中はTACの市販問題集も使用し、大原の模試も受験しています。
本記事では、実体験をもとに、
・簿記論は独学で合格できるのか
・独学のメリット・デメリット
・独学が難しい理由
・通信講座との違い
を客観的に解説します。
独学を検討している方は、ぜひ最後まで読んで判断材料にしてください。
簿記論は独学で合格できる?
独学でも合格は可能だが、難易度は高い
結論から言うと、簿記論は独学でも合格は可能です。
実際に、独学で合格している方も存在します。
ただし、合格までの難易度は高く、通信講座や予備校を利用する場合と比較すると、学習効率は明らかに下がります。
簿記論は単なる知識暗記ではなく、
・高速で正確な計算力
・本試験形式への対応力
・限られた時間内での問題選択能力
・難問に手を付けない勇気
など、実践的な能力が求められる試験です。
これらの能力は、市販教材だけでも身につけることは可能ですが、学習ルートを自分で構築する必要があるため、効率面では不利になりやすいのが現実です。
私自身も独学のみでは非効率だったと思う
私自身は、日商簿記2級合格後すぐにスタディングを利用し、初受験で簿記論・財務諸表論に同時合格しました。
そのため、純粋な独学のみでの受験経験はありませんが、使用した市販問題集の質や学習内容を踏まえると、適切な教材と十分な学習時間があれば独学でも合格は可能だと感じています。
ただし、学習の方向性や解法の習得という点では、通信講座を利用したことで大幅に効率化できたと感じています。
しかし、独学だけでは、
・学習の方向性の判断
・本試験レベルへの到達
・試験特有のテクニックの習得
において、かなり非効率になっていたと感じます。
特に、簿記論は単に問題が解けるだけでなく、「試験でどう立ち回るか」という実践的な知識も重要になります。
このような情報は独学では得にくく、講座を利用したことで効率的に習得できたと感じています。
講座ごとの違いや特徴については、以下の記事で詳しく比較しています。
簿記論を独学で勉強するメリット
費用を大幅に抑えられる
独学最大のメリットは、費用を抑えられることです。
通信講座や予備校を利用する場合、10万円〜20万円程度の費用がかかりますが、独学であればテキスト代・問題集代のみで済みます。
例えば、私が実際に使用していたTACの問題集などは、市販教材として非常に質が高く、独学でも十分な演習が可能です。
市販教材だけでも本試験レベルの問題に近い演習を行うことは可能なため、費用を重視する方にとって独学は有力な選択肢になります。
自分のペースで学習できる
独学では、講義のスケジュールに縛られることなく、自分のペースで学習できます。
仕事が忙しい方や、不規則な生活をしている方にとっては、大きなメリットです。
通信講座でも柔軟に学習できますが、完全に自由な学習ができる点は独学の強みです。
教材を自由に選べる
独学では、自分に合った教材を自由に選べます。
特定の講座に縛られず、
・TACの問題集
・市販の参考書
・過去問
など、自分に合った教材を組み合わせて学習できます。
簿記論を独学で勉強するデメリット
学習の方向性を自分で判断する必要がある
独学最大のデメリットは、学習の方向性をすべて自分で判断する必要があることです。
簿記論は出題範囲が広く、
・どの論点を重点的に学習するべきか
・どのレベルまで理解すればよいか
を判断するのは簡単ではありません。
誤った優先順位で学習すると、合格に必要なレベルに到達できない可能性があります。
試験特有のテクニックを習得しにくい
これは独学の大きな弱点の一つです。
簿記論の本試験では、単に問題を解くだけでなく、「試験での立ち回り」が非常に重要になります。
例えば、第3問では決算整理前試算表を問題文から切り離して使用するのが一般的ですが、このような実践的なテクニックは、市販教材だけでは学びにくい部分です。
また、受験票をテープで机に固定して落ちないようにするなど、本試験特有の細かな対策も存在します。
このような情報は、模試や講座を通じて得ることが多く、独学では入手しにくいのが現実です。
講座のリリースが遅い
スタディングは講座のリリースが遅く、最後のリリースは3~4月となっています。
4月以降に問題演習を繰り返し行うための十分な時間を確保する必要があります。
とはいえ、受験生であれば追い込みが必要な時期になりますので大きなデメリットではないと思います。
簿記論の独学が難しい3つの理由【経験者が解説】
簿記論は独学でも合格可能ですが、実際には多くの受験生が通信講座や予備校を利用しています。
これは単に「講座の方が楽だから」ではなく、税理士試験が相対評価といわれており、毎年おおよそ10〜20%前後の合格率となっています。
そのため、受験者の中で上位層に入る必要があり、効率的な学習が重要になります。
ここでは、私自身の経験をもとに、独学が難しい理由を解説します。
理由① 出題範囲が広く、優先順位の判断が難しい
簿記論は出題範囲が非常に広く、
・現金預金
・貸倒引当金
・固定資産
・有価証券
・引当金
・税効果会計
・本支店会計
・連結会計
など、多くの論点が存在します。
しかし、本試験ではすべての論点が均等に出題されるわけではありません。
出題頻度の高い論点と低い論点があり、優先順位を誤ると、効率が大きく下がります。
通信講座では、出題頻度に基づいてカリキュラムが設計されているため、重要論点を効率的に学習できますが、独学ではこれを自分で判断する必要があります。
この点は、独学の大きなハードルです。
理由② 正しい解法を身につけるのが難しい
簿記論は、単に正解できればよい試験ではありません。
本試験では、
・解答スピード
・計算手順の効率性
・ミスを防ぐ解法
が非常に重要になります。
同じ問題でも、解法によって処理時間は大きく変わります。
通信講座では、効率的な解法が体系的に解説されますが、独学では非効率な解き方に気づかないまま学習を進めてしまう可能性があります。
結果として、本試験で時間が足りなくなる原因になります。
理由③ 本試験レベルの経験が不足しやすい
これは独学最大の弱点です。
簿記論は、本試験形式の問題に慣れているかどうかが合否を大きく左右します。
私自身、大原の模試を受験したことで、
・本試験レベルの問題の難易度
・時間配分の重要性
・自分の弱点
を明確に把握することができました。
模試を受験して初めて、「本試験でどのように立ち回るべきか」を具体的に理解することができます。
独学では、このような実戦経験を得る機会が少なくなりがちです。
私はスタディングで学習していましたが追加で問題集を購入しアウトプットの練習をしていました。
追加した問題集はこちら
独学が向いている人・向いていない人
ここまで解説してきたように、簿記論は独学でも合格可能ですが、すべての人に向いているわけではありません。
独学が向いている人
以下のような方は、独学でも合格可能性があります。
・簿記の学習経験が豊富な方
・学習計画を自分で立てられる方
・十分な学習時間を確保できる方
・時間がかかっても問題ない方
特に、すでに簿記の基礎力がある方は、独学でも対応可能です。
独学が向いていない人
一方で、以下のような方は通信講座の利用を強くおすすめします。
・初学者の方
・短期間で合格したい方
・効率的に学習したい方
・何から始めればよいか分からない方
簿記論は学習時間が非常に長くなる試験です。
私自身も、直前期には平日5時間、休日は10時間以上の学習を行っていました。
このような学習を効率的に進めるためには、適切なカリキュラムの存在が非常に重要です。
通信講座を使うメリット【実体験】
私自身は、日商簿記2級合格後すぐにスタディングを利用して学習を開始しました。
結果として、初受験で簿記論・財務諸表論に同時合格することができました。
通信講座の最大のメリットは、合格までの最短ルートが明確になることです。
具体的には、
・何を優先的に学習するべきか
・どのレベルまで理解すればよいか
・本試験で必要な解法
が体系的に整理されています。
私も最初は「本当に合格できるのか?」と不安でしたが、無料講義を見て受講を決めました。
また、スタディングの使用感については、以下の記事も参考になります。
通信講座には費用がかかりますが、合格までの時間を短縮できる可能性が高く、結果的に効率的な選択になる場合が多いと感じています。
まとめ|独学が不安な方は講座の活用も検討しよう
簿記論は独学でも合格は可能です。
しかし、
・学習の方向性の判断
・効率的な解法の習得
・本試験レベルへの対応
といった点で、通信講座を利用した方が有利になるケースが多いのも事実です。
特に、
・短期間で合格したい方
・効率的に学習したい方
・確実に合格を目指したい方
は、通信講座の利用を検討する価値があります。
講座ごとの特徴や違いについては、以下の記事で詳しく比較しています。
自分に合った学習方法を選び、合格を目指してください。
また、これから税理士試験を目指す方や、予備校選びで迷っている方にとって、スタディングは有力な選択肢の一つになると思います。
私が最終的にスタディングを選んだ理由は、以下の記事で詳しく解説しています。




