結論から言うと、私は簿記論800時間・財務諸表論300時間、合計1100時間の勉強で同時合格しました。
本記事では、実際の勉強時間の内訳と、社会人でも合格できた具体的なスケジュールを公開します。
税理士試験は難関資格として知られており、膨大な勉強時間が必要と言われています。しかし、実際に必要な勉強時間は学習方法や受験戦略によって大きく変わります。
私は工業高校出身で、簿記の知識がほとんどない状態から学習を開始しました。
まずは日商簿記2級の取得を目標に勉強を始め、約200時間の学習で合格。その後、税理士試験(簿記論・財務諸表論)の学習を開始しました。
税理士試験の勉強時間は、
- 簿記論:約800時間
- 財務諸表論:約300時間
- 合計:約1100時間
です。
学習期間は2024年3月から2025年8月までの約17か月ですが、この期間のすべてを継続して勉強していたわけではありません。
転職の影響で約半年間のブランクもありました。
それでも、最終的には初受験で簿記論・財務諸表論に同時合格することができました。

この記事では、
・簿記論・財務諸表論の合格に必要な勉強時間
・社会人が同時合格するための現実的な目安
・実際に1100時間で合格した勉強スケジュール
を、実体験ベースで解説します。
「どれくらい勉強すれば合格できるのか」
「働きながらでも間に合うのか」
と不安な方は、ぜひ参考にしてください。
これから税理士試験の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
簿記論・財務諸表論の勉強時間の目安
簿記論・財務諸表論の勉強時間の目安は、それぞれ600時間以上です。
これは、それぞれの科目を単独で受験する場合の目安となります。
税理士試験は講義を理解するだけでは合格できません。問題演習を繰り返し、解法を身につけることで初めて得点できるようになります。
そのため、どちらの科目も最低でも600時間以上の勉強時間が必要になると考えておくのが現実的です。
一方で、簿記論と財務諸表論を同時受験する場合は、勉強時間を短縮することが可能です。
これは、両科目の学習内容の多くが共通しているためです。
特に計算分野は重複している部分が多く、簿記論の学習がそのまま財務諸表論の対策になります。
そのため、
簿記論・財務諸表論の同時受験では、合計800~1000時間前後がボリュームゾーン
と言われています。
社会人が同時合格する場合の勉強時間モデル
社会人の場合、平日は2~3時間、休日は5~8時間程度の学習時間を確保するのが一般的です。
このペースで学習した場合、年間の勉強時間は以下のようになります。
・平日:2.5時間 × 5日 × 50週 = 約625時間
・休日:6時間 × 2日 × 50週 = 約600時間
合計:約1200時間
ただし、簿記論と財務諸表論は内容が重複している部分も多く、同時に学習することで効率が上がります。
そのため、実際には800~1100時間程度で同時合格することが可能です。
私自身も、平日は仕事後に2~3時間、休日は3~10時間の学習、直前期はそれ以上の勉強を継続することで、約1100時間で同時合格することができました。
簿記論と財務諸表論は同時受験すべき?【勉強時間の観点】
記論と財務諸表論は、同時受験することで勉強時間を大幅に短縮できます。
理由は、両科目の学習内容の多くが共通しているためです。
特に計算分野は重複している部分が多く、簿記論の学習がそのまま財務諸表論の対策になります。
私の場合も、簿記論の問題演習を繰り返すことで計算力が身につき、財務諸表論の計算対策に多くの時間を使う必要がありませんでした。
その結果、
- 簿記論:約800時間
- 財務諸表論:約300時間
で同時合格することができました。
通信講座を利用すれば、同時受験でも効率的に学習を進めることが可能です。
私の場合:簿記論800時間・財務諸表論300時間で同時合格
私の場合、勉強時間は以下の通りです。
- 簿記論:約800時間
- 財務諸表論:約300時間
合計:約1100時間です。
財務諸表論の勉強時間が少なく済んだ理由は、簿記論と同時に学習していたためです。
簿記論の問題演習を繰り返すことで計算力が身につき、財務諸表論の計算対策に多くの時間を使う必要がありませんでした。
実際の勉強方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
簿記論800時間・財務諸表論300時間で同時合格するまでの過程
私は最初から順調に合格できたわけではありません。
むしろ、
- 学習開始後に半年のブランク
- 問題がほとんど解けない時期
- 合格を諦めかけた時期
も経験しています。
しかし、学習方法を見直し、問題演習を中心に勉強を進めたことで、最終的には初受験で簿記論・財務諸表論に同時合格することができました。
ここでは、実際の学習過程を
- 失敗:ブランクにより大きく遅れた時期
- 改善:問題演習中心に切り替えた時期
- 結果:合格レベルに到達した時期
の順で、具体的に解説します。
ブランクにより大きく遅れた
税理士試験の学習を開始したのは2024年3月です。
学習開始直後の3か月は順調に勉強していましたが、出張や転職の影響で約半年間ほとんど勉強できない期間がありました。
この時点で、合格はかなり厳しい状況でした。
講義はある程度進んでいましたが、問題演習が不足しており、本試験レベルには対応できない状態でした。
特に簿記論は、問題演習の量が不足していると得点できない科目です。
講義を理解しただけでは、本試験で解けるようにはなりません。
AI問題復習ばかり行い、問題演習が不足していた
学習初期の頃は、スタディングのAI問題復習機能を中心に勉強していました。
スタディングのAI問題復習は、間違えた問題や苦手な問題を優先的に出題してくれるため、効率的に復習できる優れた機能です。
しかし、当時の私はAI問題復習ばかりを繰り返し、本試験レベルの総合問題を解く機会が不足していました。
AI問題復習は主に論点ごとの個別問題が中心のため、
- 問題の解き方は理解できる
- しかし、本試験レベルの総合問題になると解けない
という状態になっていました。
実際に模試レベルの問題を解いたとき、解き方は理解しているはずなのに、時間内に解き切ることができませんでした。
この時点で、「このままでは合格できない」と強い危機感を感じました。
試験直前期に勉強できなかった時期があった
実は、試験直前期である3月に「モンスターハンターワイルズ」にハマってしまい、ほとんど勉強できない時期がありました。
それまではある程度学習を進めていましたが、この時期は勉強時間が大きく減ってしまいました。
税理士試験は勉強範囲が広く、継続的な学習が重要な試験です。
そのため、この時期の遅れは非常に大きく、「このままでは合格できない」と強い危機感を感じました。
直前期に勉強時間を大幅に増やした
状況が変わったのは、試験直前期の4月からです。
この時期から、
- 平日:5時間
- 休日:10時間
の勉強を継続しました。
それ以前は1日2時間程度の勉強でしたが、直前期は勉強時間を大幅に増やしました。
また、学習の中心を講義から問題演習へと切り替えました。
学習配分は、
- 問題演習:60%
- 復習:40%
です。
特に問題演習を徹底したことが、合格につながりました。
総合問題と模試を中心とした学習に切り替えた
この問題を解決するため、学習の中心を総合問題と過去問、模試へと切り替えました。
具体的には、
- TAC問題集の総合問題を繰り返し解く
- 模試を繰り返し解く
- 本試験レベルの問題に慣れる
ことを意識しました。
AI問題復習は基礎の定着には非常に有効ですが、合格レベルに到達するためには総合問題の演習が不可欠です。
この学習方法に切り替えたことで、本試験レベルの問題にも対応できるようになりました。
直前期に使った教材は以下の通りです。
- 簿記論 個別問題計算集
Amazonで見る 楽天で見る - 簿記論 総合計算問題集 基礎編
Amazonで見る 楽天で見る - 簿記論 総合計算問題集 応用編
Amazonで見る 楽天で見る - 大原模試(全11回)
- スタディング直前対策模試
試験直前に合格レベルへ到達し同時合格
問題演習を継続した結果、6月中旬頃には「問題次第で合格できる可能性がある」と感じるレベルに到達しました。
それまでは本試験レベルの問題に対応するのが難しく、合格は厳しいと感じていましたが、問題演習を繰り返すことで徐々に得点できるようになりました。
特に簿記論は、7月の時点で明確に合格圏に入った感覚がありました。
一方で財務諸表論については、7月の時点では十分な手応えがあったわけではありませんでした。
しかし、簿記論の計算力が身についていたことで、財務諸表論の計算問題にも対応することができました。
結果として、
- 簿記論:約800時間
- 財務諸表論:約300時間
の勉強時間で、初受験・同時合格することができました。
この経験から言えるのは、簿記論の計算力をしっかり身につけることが、同時合格の最も重要なポイントだということです。
簿記論の勉強時間の目安【600時間~】
簿記論の勉強時間の目安は600時間以上です。
簿記論は計算問題のみで構成されており、問題演習の量が合否を大きく左右します。
講義で理解することは重要ですが、それだけでは本試験で得点することはできません。
問題演習を繰り返し、解法を定着させる必要があります。
私の場合、講義をすべて受講した段階では、本試験レベルの問題には十分に対応できませんでした。
そこから、
- TAC問題集を2周以上
- 模試11回分を3周以上
解くことで、ようやく合格レベルに到達しました。
使用した問題集については、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、本試験レベルの問題に対応するためには模試演習が非常に重要です。
模試を繰り返し解くことで、問題形式や時間配分に慣れることができます。
簿記論は、問題演習に多くの時間を費やす必要があるため、600時間以上の勉強時間が必要になります。
財務諸表論の勉強時間の目安【600時間~(単独受験の場合)】
財務諸表論の勉強時間も、単独受験の場合は600時間以上が目安です。
ただし、簿記論と同時受験する場合は、勉強時間を大幅に短縮することが可能です。
私の場合、財務諸表論の勉強時間は約300時間でした。
これは、簿記論と並行して学習していたためです。
財務諸表論の計算問題の多くは、簿記論の内容と共通しています。
そのため、簿記論の問題演習を繰り返すことで、財務諸表論の計算力も同時に身につきました。
追加で使用した問題集は、TACの総合計算問題集 基礎編を1周のみです。
この問題集は、表示や注記など財務諸表論特有の論点の確認として使用しました。
一方で、計算力そのものはスタディングの問題演習と簿記論の問題演習で十分に対応可能でした。
理論暗記については別記事で解説します。
独学と通信講座で勉強時間は大きく変わる
簿記論・財務諸表論は独学でも合格可能ですが、通信講座を利用した方が勉強時間を短縮できます。
独学の場合、
- 教材選び
- 学習範囲の判断
- 重要論点の判断
をすべて自分で行う必要があります。
その結果、非効率な学習になりやすく、勉強時間が増える傾向があります。
独学の難易度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
一方で、通信講座を利用すれば、合格に必要な範囲を効率的に学習できます。
講座ごとの違いについては、こちらの記事で詳しく比較しています。
勉強時間を短縮するために最も重要なこと
勉強時間を短縮するために最も重要なのは、問題演習を中心に学習することです。
講義で理解した後は、できるだけ早く問題演習に移行することが重要です。
また、本試験レベルの問題に慣れるためには、模試演習が非常に効果的です。
さらに、効率の良い講座を利用することで、勉強時間を短縮できます。
私自身、スタディングを使用して簿記論・財務諸表論に初受験で同時合格することができました。
スタディングは無料で講義を体験できます。自分に合うか確認してから受講できるので安心です。
スタディングは隙間時間を有効活用して効率的に学習できるため残業が多い社会人には特におすすめです。
簿記論・財務諸表論の勉強時間まとめ
| 科目 | 単独受験 | 同時受験 |
|---|---|---|
| 簿記論 | 600~800時間 | 800時間前後 |
| 財務諸表論 | 600時間~ | 300時間前後 |
| 合計 | 1200~1400時間 | 800~1100時間 |
まとめ:効率的な学習が合格への近道
簿記論・財務諸表論の勉強時間の目安は、
- 単独受験:600時間~
- 同時受験:800~1000時間前後
です。
私の場合は、
- 簿記論:約800時間
- 財務諸表論:約300時間
で同時合格することができました。
重要なのは、勉強時間の長さだけでなく、効率的な学習を行うことです。
適切な講座を利用することで、勉強時間を短縮しながら合格を目指すことができます。
自分に合った講座を選び、効率的に学習を進めていきましょう。
簿記2級を取得してから始めるべきか迷っている方へ
簿記論・財務諸表論の学習を始めるにあたり、簿記2級を取得してから挑戦するべきか迷う方も多いと思います。
結論として、簿記2級は必須ではありません。スタディングなどの講座は初学者向けの内容から始まるため、簿記2級を取得せずに直接税理士試験の学習を開始し、合格を目指すことも十分可能です。
私自身もスタディングを利用して簿記論・財務諸表論に同時合格していますが、重要なのは簿記2級の有無よりも、講義の理解と問題演習を継続することでした。
簿記2級の必要性については、実体験をもとにこちらで詳しく解説しています。





