税理士試験の簿記論・財務諸表論に挑戦しようと考えたとき、多くの社会人が最初に気になるのは「勉強時間」と「現実的なスケジュール」ではないでしょうか。
- 社会人でも本当に合格できるのか
- 1日どのくらい勉強すればいいのか
- 仕事をしながら間に合うのか
結論から言うと、社会人でも簿記論・財務諸表論の同時合格は十分可能です。
ただし、現実的な勉強時間の目安と、社会人向けのスケジュールを理解しておくことが重要です。
この記事では、実際に社会人として働きながら簿記論・財務諸表論に同時合格した実体験をもとに、
- 必要な勉強時間の目安
- 社会人でも回せるスケジュール例
- 忙しい中でも合格できた理由
を具体的に解説します。
社会人が簿財に合格するための勉強時間【平均2時間/日+直前期の追い込み】
結論から言うと、私が簿記論・財務諸表論に合格した際の勉強時間は次の通りです。
- 通常期:平均2時間/日(平日・休日込み)
- 直前期(4月以降):
平日:5時間/日
休日:10時間/日
この勉強時間で、社会人として働きながら簿記論・財務諸表論に同時合格できました。
重要なのは、最初から長時間勉強していたわけではないという点です。
勉強開始直後から毎日5時間も勉強していたわけではありません。
むしろ最初の頃は、仕事後に2時間勉強するのがやっとでした。
それでも、基礎をしっかり固めていたことで、直前期の追い込みで一気に合格レベルまで到達することができました。
社会人の平均的な勉強時間と比較してどうなのか
一般的に、簿記論・財務諸表論の合格に必要な勉強時間は次のように言われています。
- 簿記論:500〜600時間
- 財務諸表論:450〜550時間
- 合計:900〜1,200時間
つまり、1年間で合格する場合、
- 1日平均:2.5〜3.5時間
が一つの目安になります。
ただし、これはあくまで平均です。
社会人の場合は、
- 通常期は2時間程度
- 直前期に勉強時間を増やす
という形でも十分に合格可能です。
実際、私も通常期は平均2時間程度でした。
社会人にとって最大の問題は時間ではなく継続
多くの人は、「社会人は勉強時間が足りない」と思いがちです。
しかし、実際に最大の問題になるのは、勉強時間そのものではありません。
本当に難しいのは、
- 勉強を継続すること
- 勉強習慣を維持すること
です。
1日10時間勉強しても、1週間しか続かなければ意味がありません。
一方で、1日2時間でも1年間継続できれば、合格に十分な勉強時間になります。
私自身も、通常期は平均2時間程度でしたが、それを継続することで基礎を固めることができました。
実際の勉強期間は「実質11か月」だった
私が勉強を開始したのは2024年3月です。
ただし、この期間ずっと順調に勉強できていたわけではありません。
2024年6月から12月までは、
- 転職活動
- 転職
- 環境の変化
などが重なり、勉強にブランクがありました。
転職前の会社は、
- 残業あり
- 出張あり
という環境で、勉強時間を確保するのが難しい状態でした。
実際、この時期は仕事前に30分だけ勉強するのが精一杯の日も多く、思うように勉強を進められませんでした。
そのため、実質的な勉強期間は約11か月程度になります。
それでも合格できたのは、基礎を確実に固めていたことと、直前期に勉強時間を増やしたことが大きな要因です。
社会人の現実的な勉強時間帯【勤務後が中心】
社会人の場合、勉強時間は主に次の時間帯になります。
- 出勤前
- 通勤時間
- 勤務後
- 休日
私の場合、メインの勉強時間は勤務後でした。
仕事が終わってから勉強するのは大変ですが、最も安定して勉強時間を確保できる時間帯でもあります。
転職前は仕事前に30分だけ勉強していた時期もありましたが、これだけでは勉強量としては不十分でした。
そのため、勤務後に勉強時間を確保することが合格の鍵になります。
社会人が独学で勉強時間を確保するのは難しい
社会人が簿記論・財務諸表論に合格するためには、限られた時間で効率的に勉強する必要があります。
特に重要なのは、
- 何を勉強すべきか迷わないこと
- 無駄な勉強をしないこと
- 基礎を最短で固めること
です。
社会人は勉強時間が限られているため、勉強内容を自分で判断するのは非常に難しくなります。
実際、私も独学だったら、
- 何を優先すべきか
- どこまでやればいいのか
を判断できず、合格は難しかったと思います。
一方で、通信講座を利用することで、
- 必要な範囲を
- 正しい順序で
- 効率的に
学習することができました。
特に基礎を体系的に固められたことが、合格に直結したと感じています。
社会人として簿記論・財務諸表論に挑戦する場合は、通信講座の利用を検討する価値は十分にあります。
通信講座について知りたい方は以下の記事で解説しています。
社会人向け:通常期(直前期前)の勉強スケジュール例
ここでは、実際に私が行っていた通常期(勉強開始〜3月まで)のスケジュール例を紹介します。
通常期の勉強時間は、平均2時間/日です。
これは平日・休日を含めた全体の平均になります。
重要なのは、「無理のない範囲で継続すること」です。
平日のスケジュール例(通常期)
平日の基本的なスケジュールは次の通りです。
- 18:30 帰宅
- 19:00〜20:00 講義視聴または問題演習(1時間)
- 20:30〜21:30 問題演習または復習(1時間)
合計:約2時間
ポイントは、「講義」と「問題演習」をセットで行うことです。
講義を見るだけでは解けるようにはなりません。
必ず問題演習とセットで進めることが重要です。
実際、講義を見ただけでは問題は解けませんでした。
問題演習を繰り返すことで、初めて理解が定着していきました。
休日のスケジュール例(通常期)
休日は、平日よりも多めに勉強時間を確保します。
例:
- 10:00〜12:00 講義視聴・問題演習(2時間)
- 13:00〜15:00 問題演習(2時間)
合計:約4時間
休日は、平日では進められない範囲をまとめて進める役割になります。
特に重要なのは、
- 問題集を進めること
- 理解が曖昧な部分を復習すること
です。
最初の壁は「問題集を1周するまで」
講義を進めるだけであれば、それほど大きな負担はありません。
しかし、本当に大変なのは問題集です。
問題集は、
- 問題の量が多い
- 解くのに時間がかかる
- 最初はほとんど解けない
という特徴があります。
私自身も、問題集を1周するまでは非常に大変でした。
解けない問題が多く、理解も不十分で、「本当に合格できるのか」と不安になることもありました。
しかし、1周することで基礎が固まり、その後の理解速度は大きく向上しました。
講義→問題演習の順番で進めることが重要
私が実際に行っていた勉強の順番は次の通りです。
1.講義を視聴する
2.対応する問題を解く
3.間違えた問題を復習する
4.問題集を進める
この順番で進めることで、効率的に理解を深めることができました。
また、問題集は難易度順に進めていました。
簡単な問題から順番に進めることで、無理なく実力を伸ばすことができます。
社会人にとって理想的なのは「毎日少しずつ進めること」
社会人の場合、勉強時間は限られています。
そのため、
- 週末だけ勉強する
- 気が向いたときだけ勉強する
という方法では、合格は難しくなります。
重要なのは、毎日少しずつ進めることです。
1日2時間でも、
- 1週間で14時間
- 1か月で60時間
- 1年で700時間以上
になります。
これだけの勉強時間があれば、合格に必要な基礎を十分に固めることができます。
勉強ブランクがあっても合格は可能
私の場合、転職の影響で勉強ブランクがありました。
2024年6月から12月までは、
- 転職活動
- 転職
- 環境の変化
などが重なり、勉強が思うように進まない時期がありました。
このときは、「本当に間に合うのか」という不安もありました。
しかし、基礎をある程度固めていたことで、勉強を再開した際にスムーズに理解を取り戻すことができました。
この経験から言えるのは、
一時的に勉強できない期間があっても、合格は十分可能ということです。
重要なのは、勉強を完全にやめないことです。
たとえ短時間でも、継続することが重要です。
社会人は「効率」が最も重要になる
社会人が簿記論・財務諸表論に合格するためには、効率的な勉強が不可欠です。
勉強時間が限られているため、
- 無駄な範囲を勉強しない
- 必要な範囲に集中する
- 正しい順序で学習する
ことが重要になります。
私の場合も、講座のカリキュラムに沿って勉強することで、
- 基礎を確実に固める
- 効率的に実力を伸ばす
ことができました。
結果として、限られた勉強時間でも合格することができました。
社会人向け:直前期(4月以降)の勉強スケジュール例
簿記論・財務諸表論の合格において、最も重要なのは直前期です。
私の場合、直前期(4月以降)の勉強時間は次の通りです。
- 平日:5時間/日
- 休日:10時間/日
通常期は平均2時間/日でしたが、直前期に勉強時間を大幅に増やしました。
この直前期の追い込みが、合格を決定づけた最大の要因です。
平日のスケジュール例(直前期)
平日の具体的なスケジュールは次の通りです。
- 18:30 帰宅
- 19:00〜21:00 問題集・過去問(2時間)
- 21:30〜23:30 復習・解き直し(2時間)
- 23:30~24:30 理論暗記
合計:5時間
直前期は、講義ではなく問題演習と理論暗記が中心になります。
具体的には、
- 問題集
- 過去問
- 模試
を中心に進めていました。
この時期は、とにかく問題を解くことが重要です。
休日のスケジュール例(直前期)
休日は、さらに長時間勉強します。
例:
- 8:00〜12:00 問題演習(4時間)
- 13:00〜17:00 問題演習(3時間)
- 19:00〜22:00 復習・理論暗記(3時間)
合計:10時間
休日は、
- 問題を解く
- 間違えた部分を復習する
- 理論を暗記する
というサイクルを繰り返していました。
最大の失敗は「理論暗記を4月まで始めていなかったこと」
財務諸表論は、
- 計算50点
- 理論50点
で構成されています。
しかし、私は4月まで理論暗記をほとんど行っていませんでした。
講義は見ていましたが、暗記はしていない状態でした。
そのため、最初は理論問題が全く書けませんでした。
このときは、「本当に間に合うのか」と強い不安を感じました。
それでも合格できた理由は「基礎が固まっていたこと」
理論暗記の開始が遅れたにもかかわらず合格できた最大の理由は、基礎が固まっていたことです。
講義と問題演習を通じて、
- 計算の基礎
- 論点の理解
ができていたため、理論暗記も効率的に進めることができました。
基礎が固まっていない状態で理論暗記を始めると、理解できずに苦労します。
しかし、基礎が固まっていれば、暗記のスピードは大きく向上します。
スタディングで合格した体験談は以下の記事で語っています。
直前期は「模試・過去問」に集中する
直前期に行っていた勉強は、主に次の2つです。
- 模試
- 過去問
新しい知識を増やすのではなく、既存の知識を完成させることが目的です。
特に重要なのは、
- 間違えた問題を解き直すこと
- 理解が不十分な部分を復習すること
です。
これを繰り返すことで、確実に実力を伸ばすことができます。
社会人でも簿財に合格できる現実的な勉強時間まとめ
ここまで紹介した通り、社会人でも次の勉強時間を確保できれば、簿記論・財務諸表論の同時合格は十分可能です。
- 通常期:平均2時間/日
- 直前期:平日5時間/日・休日10時間/日
重要なのは、
- 通常期に基礎を固めること
- 直前期に勉強時間を増やすこと
です。
最初から長時間勉強する必要はありません。
基礎を固め、直前期に仕上げることで、社会人でも合格は十分可能です。
社会人こそ通信講座の利用がおすすめな理由
社会人にとって最大の制約は、勉強時間です。
限られた時間で合格するためには、
- 効率的に学習すること
- 正しい順序で学習すること
が不可欠です。
通信講座を利用することで、
- 学習内容が明確になる
- 無駄な勉強を避けられる
- 効率的に基礎を固められる
というメリットがあります。
私自身も、スタディングを利用することで基礎を体系的に固めることができました。
その結果、限られた勉強時間でも合格することができました。
社会人として簿記論・財務諸表論に挑戦する場合は、通信講座の利用を検討する価値は十分にあります。
通信講座について知りたい方は以下の記事で解説しています。
これから税理士試験を目指す方や、予備校選びで迷っている方にとって、スタディングは有力な選択肢の一つになると思います。
私が最終的にスタディングを選んだ理由は、以下の記事で詳しく解説しています。


