税理士試験の簿記論対策として、TACの市販問題集を使うべきか悩んでいる方は多いと思います。
・TACの市販問題集は本試験対策になるのか
・どのタイミングで使うべきか
・何周すれば効果が出るのか
・問題集だけで合格できるのか
私自身も、講義を一通り終えた後に同じ疑問を持っていました。
講義で基礎は理解したつもりでも、本試験レベルの問題を解ける自信はなく、本当に合格できるのか不安だったのを覚えています。
そこで使用したのが、
・TAC 簿記論 個別計算問題集
・TAC 簿記論 総合計算問題集 基礎編
・TAC 簿記論 総合計算問題集 応用編
です。
結論から言うと、TACの市販問題集は、本試験レベルの得点力を身につけるうえで非常に有効な教材です。
ただし、使うタイミングと使い方を間違えると、十分な効果は得られません。
この記事では、実際に使用して合格した経験をもとに、
・TAC簿記論 市販問題集のレベル
・効果的な使い方
・おすすめの使用時期
を解説します。
TAC簿記論 市販問題集の結論:講義終了後のアウトプット教材として非常に有効
TACの簿記論市販問題集は、本試験レベルのアウトプット教材として非常に優れています。
簿記論は、講義を聞いて理解しただけでは合格できません。
本試験では、
・制限時間内に
・正確に
・安定して
得点する能力が求められます。
この能力は、講義だけでは身につきません。
総合問題を繰り返し解くことで、初めて身につきます。
TACの総合計算問題集は、本試験レベルの問題を通して、この「得点力」を直接鍛えることができる教材です。
私自身、この問題集を使用することで、総合問題への対応力を大きく向上させることができました。
TAC簿記論 市販問題集のレベル感
TACの簿記論市販問題集は、基礎教材ではなく、本試験レベルの実戦問題集です。
そのため、講義を受ける前に使用する教材ではありません。
講義を一通り終えた後に使用することで、最大の効果を発揮します。
実際、私は講義終了後の4月から使用を開始しました。
基礎は理解していたつもりでしたが、最初に総合計算問題集 基礎編を解いたときは、約30点しか取ることができませんでした。
それまでしっかり勉強してきたつもりだったため、
「今までの勉強は意味がなかったのではないか」
と不安になりました。
しかし、これは基礎が不足していたわけではなく、本試験レベルの処理能力がまだ身についていなかっただけでした。
簿記論では、理解していることと、得点できることは別です。
問題集は、この「理解」と「得点」の差を埋めるための教材です。
TAC簿記論 市販問題集を使うことで得られた効果
TACの問題集を使用することで、得点力は明確に向上しました。
具体的には、以下のような変化がありました。
・正答率:60% → 85%以上
・解答時間:70分 → 58分
・制限時間内に安定して解けるようになった
最初は、制限時間を10分以上オーバーしていました。
しかし、問題集を繰り返し解くことで、処理スピードと正確性の両方が向上しました。
簿記論では、「理解している」だけではなく、「時間内に解ける」ことが重要です。
問題集は、この能力を身につけるために非常に有効でした。
TAC簿記論 市販問題集の効果的な使い方
ここからは、実際に効果があった使い方を解説します。
使用開始のタイミングは講義終了後
TACの市販問題集は、講義終了後に使用するのが最適です。
講義前に使用しても、理解が不十分なため、効果は限定的になります。
問題集は、理解するための教材ではなく、得点力を身につけるための教材だからです。
講義で理解
→ 問題集で得点力を強化
この順番が重要です。
総合問題集は最低2周する
私は総合問題集を2周しました。
1周目は、正答率は約60%でした。
しかし、2周目には85%以上まで向上しました。
周回することで、
・処理スピード
・正確性
・解答手順の安定性
が大きく向上しました。
総合問題は、1周だけでは十分な効果は得られません。
最低でも2周することをおすすめします。
毎回時間を測って解く
総合問題は、必ず時間を測って解くことが重要です。
簿記論は、時間との戦いです。
時間を意識せずに解いても、本試験対策にはなりません。
私も毎回時間を測って解くことで、処理スピードを向上させることができました。
間違えた問題は必ず解き直す
間違えた問題は、その場で必ず解き直しました。
さらに、2周目でも間違えた問題は、日を空けて再度解き直しました。
この反復により、弱点を確実に克服することができました。
個別問題集は基礎の復習に使用する
個別計算問題集は、基礎の復習のために使用しました。
総合問題を解いていると、特定の論点で安定して失点することがあります。
私の場合は、本支店会計や組織再編などの論点で失点が見られました。
これらの論点については、個別問題集を使って集中的に演習することで、理解と処理の両方を安定させることができました。
個別問題で基礎を固め、総合問題で間違えた論点を再度個別問題で補強する。
この使い方が最も効果的でした。
TAC簿記論 市販問題集の難易度は本試験よりやや易しめ
TACの総合計算問題集応用編の難易度は、本試験と同等だと感じました。
個別計算問題集と基礎編は本試験よりは簡易です。
そのため、応用編問題集で安定して得点できるようになれば、本試験でも総合問題には十分に対応できるレベルに到達していると判断できます。
実際、応用編で85%以上を安定して取れるようになった段階で、本試験に対する不安は大きく減りました。
問題集は、本試験に向けた実力を測る指標としても有効です。
TACの市販問題集の難易度や、実際に使用したうえでの詳しい評価については、以下の記事で解説しています。
問題集のメリット・デメリットや、おすすめできる人について詳しく解説しているので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
TAC簿記論 市販問題集の注意点
ここまで解説してきた通り、TACの市販問題集は本試験対策として非常に有効な教材です。
しかし、この問題集だけで本試験対策が完全にできるわけではありません。
特に注意すべき点は、以下の通りです。
・本試験の第1問・第2問レベルの対策としては十分とはいえない
・基礎が固まっていない段階で総合計算問題集を使用しても効果が出にくい
TACの市販問題集は、あくまでアウトプット教材です。
問題を解くための前提となる理解は、講義で身につける必要があります。
TAC簿記論 市販問題集がおすすめな人
以下のような方には、TACの市販問題集は特におすすめです。
・講義を一通り終えた人
・本試験レベルの総合問題を解きたい人
・得点力を伸ばしたい人
・通信講座を受講している人
特に通信講座を利用している場合、市販問題集を併用することで演習量を補うことができます。
講義で理解した内容を、市販問題集で実戦レベルまで引き上げることができます。
TAC簿記論 市販問題集がおすすめできない人
一方で、以下のような方には優先度は高くありません。
・講義をまだ終えていない人
・基礎が十分に固まっていない人
問題集は、講義で理解した内容を前提として使用する教材です。
講義前に使用しても、十分な効果は得られません。
講義と市販問題集を併用することで得点力が完成する
簿記論対策として最も効果的なのは、
講義で理解し、市販問題集で得点力を完成させる方法です。
講義では、論点の理解と処理方法を身につけます。
問題集では、それを制限時間内に得点できるレベルまで引き上げます。
私自身も、
講義で理解
→ TAC問題集でアウトプット
という形で学習を進めることで、得点力を大きく向上させることができました。
その結果、総合問題の正答率は60%から85%以上まで向上し、解答時間も70分から58分まで短縮することができました。
問題集は、得点力を完成させるための教材です。
講義と併用することで、最大の効果を発揮します。
まとめ:TAC簿記論 市販問題集は講義終了後に使用することで最大の効果を発揮する
TACの簿記論市販問題集は、本試験レベルの演習として非常に優れた教材です。
実際に使用することで、
・正答率の向上
・解答時間の短縮
・本試験対応力の向上
を実感することができました。
一方で、市販問題集はアウトプット教材であり、これだけで合格することは難しいのも事実です。
講義で理解し、市販問題集で得点力を身につける。
この組み合わせが、簿記論合格への最短ルートです。
講義を一通り終えた方は、市販問題集を活用しながら、本試験レベルの演習を進めていきましょう。
簿記論では、市販問題集によるアウトプットだけでなく、講義と組み合わせた学習が重要です。
実際に私が簿記論・財務諸表論に同時合格した際の具体的な勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています。
TACの市販問題集の難易度や、実際に使用したうえでの詳しい評価については、以下の記事で解説しています。
問題集のメリット・デメリットや、おすすめできる人について詳しく解説しているので、購入を検討している方は参考にしてみてください。

